生活習慣病
生活習慣病

健康診断で「血糖値、血圧が高い」「コレステロール値が異常」などと指摘されたとき、「食事に気をつければいいだろう」と放置していませんか?
生活習慣病は長年の放置により様々な合併症を引き起こす可能性のある病気です。「まだ若いから大丈夫」なのではなく、若いからこそ数十年先に起こる合併症を予防する必要があります。定期的な通院が必要となり治療は長期にわたることが一般的ですが、当院では糖尿病専門医・内分泌代謝科専門医が、お一人おひとりの病状や生活背景等を踏まえた最適な治療を提供いたします。
また糖尿病、高血圧症、脂質異常症を引き起こす別の疾患が背景に隠れていることもあります。初めて受診された方やそうした疾患が疑われる場合には、血液検査や超音波検査による精査を行ってまいります。
当院では以下の疾患を中心に、
将来的な心血管疾患(心筋梗塞・脳卒中など)の予防を見据えた診療を行っています。
血糖、HbA1c、一般的な尿検査については当日10〜15分程度で結果確認が可能です。
糖尿病は血液中の血糖値が慢性的に高くなる病気です。大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分かれています。
血糖値が高くなっても、初めは自覚症状がないことがほとんどです。それではなぜ糖尿病を治療する必要があるのでしょうか。それは、高血糖が持続することで引き起こされる「合併症」を予防する必要があるからです。
高血糖が持続すると血管が障害され、身体の様々な臓器に影響を与えます。とくに神経や血管が集中している臓器が影響を受けやすく、三大合併症といわれる糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害を引き起こします。また、高血糖により動脈硬化が促され、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患といった動脈硬化性疾患の危険因子にもなります。
糖尿病の進行や重大な合併症を防ぐためにも、健康診断などで高血糖を指摘された場合は、放置せずにきちんと受診することが大切です。
当院では1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、二次性糖尿病、いずれも診療可能です。糖尿病専門医(女性医師)が診療にあたります。
血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことで、高血圧症は、正常範囲よりも高い血圧が続く病態をいいます。
血管の内壁は本来弾力性がありますが、血圧が高い状態が続くと血管の壁に圧力がかかり、次第に厚く、硬くなります。これが高血圧による動脈硬化です。また、血管に弾力性があるときは、血圧は基準値以下に収まりますが、動脈硬化(※)などで血流が悪くなるとそれを補うために心臓がより強い力で全身に血液を送ることで血圧が上がります。こうした悪循環が常態化してしまうのが高血圧症です。
高血圧症には、他の疾患(ホルモンの異常等)や薬剤の副作用が原因で起こる二次性高血圧症と、原因のはっきりしない本態性高血圧症がありますが、日本人の高血圧症の約90%が本態性高血圧症といわれています。本態性高血圧症は、遺伝的要因と塩分の摂り過ぎ、肥満、過度な飲酒、喫煙、運動不足、精神的なストレスなどの環境的要因が重なって発症すると考えられています。
高血圧症は自覚症状に乏しく、なかなか気づくことができませんが、そのままにしておくと、動脈硬化を生じて心不全や狭心症、心筋梗塞といった心臓血管系の病気を招いたり、脳出血・脳梗塞の原因になったりします。症状がなくても放置しておくことは禁物です。まずは、定期的かつ決まった時間に血圧を測定してご自身の血圧を管理しましょう。
一方で二次性高血圧症は本態性高血圧症と異なり、原因となる疾患の根本的な治療が必要となります。本態性高血圧症とは治療法が異なりますので、本態性か二次性かを判断することは大変重要です。当院では二次性高血圧症が疑われる場合にはスクリーニング検査が可能です。より詳細な検査が必要な場合には高次医療機関へご紹介させていただきます。
脂質異常症とは、血液中の脂質の値が基準値から外れた状態をいいます。「悪玉コレステロール」といわれるLDLコレステロールや血液中の中性脂肪(トリグリセライド)が増えすぎたり、あるいは「善玉コレステロール」であるHDLコレステロールが減ったりする病態です。これらの脂質異常はいずれも、動脈硬化の促進と関連します。
血液中にLDLコレステロールや中性脂肪が増えると、血管の内壁が傷つき沈着してこぶを作り、血管が硬くなります。これが動脈硬化です。一方HDLコレステロールは、さまざまな臓器で使いきれずに余ったコレステロールを回収し肝臓に戻す働きがあり、動脈硬化を抑える方向に作用します。つまり、動脈硬化の予防や改善にはLDLコレステロールと中性脂肪を減らし、「善玉」のHDLコレステロールを増やすことが重要になります。
脂質異常症は、それだけではとくに症状が現れることはありませんが、気付かないうちに血管が傷つけられ、静かに動脈硬化が進行し、脳や心臓の疾患につながるおそれがあります。脂質異常症の主な原因は、食生活(肥満・カロリー過多)や過度な飲酒、喫煙、運動不足などが考えられます。女性では更年期以降に女性ホルモンの減少によりLDLコレステロール値が上昇しやすくなるため注意が必要です。
※動脈硬化とは:全身に酸素や栄養を運ぶ動脈の血管が弾力性を失い、硬くなったり内側が狭くなることで血流が悪くなる病態です。心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こす原因となります。加齢により進行しますが、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、喫煙、肥満、ストレスなどが動脈硬化を大きく加速させます。
高尿酸血症とは血液中の尿酸が7.0mg/dlを超える状態をいいます。尿酸とはプリン体が分解された後の老廃物です。痛風や腎障害、尿路結石の原因になるほか、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病を複合的に合併することも多いです。高尿酸血症そのものが動脈硬化を進行させることもわかっています。
血液中の尿酸が高い状態が続くと、尿酸の結晶が関節にたまり炎症が起きます。これを痛風といい、足の親指の付け根などに生じやすく、歩くこともままならないほどの強い痛みを伴います。痛風発作は消炎鎮痛剤などの治療で1週間~10日ほどで落ち着きますが、その後も原因となっている高尿酸血症を治療することが大切です。高尿酸血症の原因としてレバー類、エビ、干物などのプリン体を多く含む食品、アルコールの過剰摂取などが挙げられます。まずは原因となる生活習慣がないかを確認し、必要に応じ薬物療法を行います。充分な水分補給も大切です。
「二次性疾患」を見逃さない診断力
糖尿病や脂質異常症、高血圧症が、実は下垂体、甲状腺、副腎などの内分泌器官の異常によって引き起こされている場合があります。これが二次性高血圧症です。本態性高血圧症とは治療法が異なりますので、本態性か二次性かを判断することは大変重要です。当院では二次性高血圧症が疑われる場合にはスクリーニング検査が可能です(より詳細な検査が必要な場合には高次医療機関へご紹介させていただきます)。
糖尿病治療との密接な連携
生活習慣病の多くは糖尿病を併発しやすく、相互に悪影響を及ぼし合います。糖尿病専門医の視点から、血糖値、血圧、脂質のすべてを統合的に管理することで、透析や失明といった深刻な合併症のリスクを最小限に抑えます。
生活習慣病は、自覚症状がないまま動脈硬化を進行させ、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。症状がない今のうちに、専門医とともに数値をコントロールすることが、将来の自分を守ることにつながります。
必ずしもそうではありません。生活習慣の改善により数値が安定し、お薬を減らしたり中止したりできるケースもあります。大切なのは、自己判断で中断せず、専門医と相談しながら最適な治療を継続し、適切なコントロールを維持することです。
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