その他の診療(禁煙外来、花粉症治療)
その他の診療(禁煙外来、花粉症治療)

「やめたいのに、なかなかやめられない」「何度挑戦しても続かない」
禁煙がうまくいかないのは、意志が弱いからではありません。喫煙は「ニコチン依存症」という病気であり、専門の治療を受けることで、自力の禁煙よりも格段に取り組みやすくなります。
当院では、保険適用の禁煙治療プログラムを提供しております。薬物療法と医師・看護師によるサポートを組み合わせ、患者様の生活スタイルに合わせた方法で禁煙を一緒に目指します。約3ヶ月、5〜6回の通院回数で80%近くの方が禁煙することができるとされています。「本気でやめたい」という気持ちがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
喫煙は肺がん・心筋梗塞・脳卒中・慢性閉塞性肺疾患(COPD)など多くの病気の原因となります。肺がん以外にも咽頭がん、食道がん、胃がんなどあらゆるがんのリスクを上昇させる他、動脈硬化を促進し、ニコチンが血管を収縮させ、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を引き起こします。COPD(肺気腫)になれば、酸素を吸いながらでなければ歩くこともままならない健康状態となります。アイコスなどの加熱式タバコの場合、発がん性についてのリスクはまだ不透明ではありますが、ニコチンは紙巻きタバコと同等に含まれており、心血管疾患のリスクは同様にあるとも考えられています。
こうした健康上のリスクがあることから禁煙が推奨されますが、既に喫煙が習慣となっている方にとっては簡単なことではありません。たばこに含まれるニコチンは、脳内の報酬系に働きかけ、繰り返し使用することで依存状態をつくり出します。これが「ニコチン依存症」です。依存症になると、たばこを吸わないと強いイライラや集中力の低下、眠気などの離脱症状(禁断症状)があらわれ、自力でやめ続けることが非常に難しくなります。
禁煙外来では、こうした離脱症状を和らげる禁煙補助薬を使用しながら、医療者がサポートし禁煙の成功を目指します。医療機関での禁煙治療は、自力での禁煙と比べて成功率が高くなることが報告されています。
当院の内科では糖尿病、脂質異常症、高血圧症など、動脈硬化性疾患との関わりの深い生活習慣病治療を中心に行っており、禁煙の必要性の高い方が多く通院されています。バセドウ病の治療中の方も禁煙が推奨されます。そうした疾患の治療も行いながら、禁煙を同時にサポートすることが可能です。
禁煙治療は、12週間・計5回の受診を基本とするプログラムです。
| 回数 | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 1回目(初診) | 治療開始日 | ニコチン依存度の確認、呼気CO測定、禁煙補助薬の処方、禁煙開始日の決定 |
| 2回目 | 2週間後 | 禁煙状況の確認、離脱症状へのアドバイス |
| 3回目 | 4週間後 | 禁煙状況の確認、継続サポート |
| 4回目 | 8週間後 | 禁煙状況の確認、継続サポート |
| 5回目(最終) | 12週間後 | 禁煙達成の確認、今後のアドバイス |
当院では、患者様の状況に合わせて以下の禁煙補助薬をご提案しています。
飲み薬
(バレニクリン/チャンピックス)
脳内のニコチン受容体に働きかけ、たばこを吸っても満足感を得にくくする一方で、禁煙中のイライラや不快感を和らげます。
治療開始後、最初の1週間はたばこを吸いながら服用を始め、2週目から本格的に禁煙をスタートします。
吐き気・頭痛・眠気などの副作用が生じることがありますが、多くは軽度で時間とともに落ち着くことが多いとされています。気になる症状があればすぐにご相談ください。
貼り薬
(ニコチンパッチ)
皮膚から少量のニコチンを補充することで、離脱症状を和らげる「ニコチン置換療法」です。お仕事などで車を運転される方には、こちらが適していることがあります。
妊婦・授乳中の方への使用は安全性が確立していないため、ご注意ください。
どちらの薬が適しているかは、患者様の健康状態や生活環境、喫煙の状況などを総合的に判断したうえでご提案します。
以下の4つの条件をすべて満たす方は、健康保険を使って禁煙治療を受けることができます。
※過去1年以内に保険で禁煙治療を受けた方は対象外となります。
※上記条件を満たさない場合でも、自費診療での禁煙治療はご相談いただけます。
保険適用で12週間(3ヶ月)・5回の治療を受けた場合の自己負担は、3割負担でおよそ13,000〜20,000円程度とされています(薬の種類や処方枚数によって異なります)。
1日1箱(20本)喫煙する場合、同期間のたばこ代は24,000〜36,000円程度になることを考えると、禁煙治療のほうが費用を抑えられる場合があります。また、加入している健康保険組合や自治体によっては、禁煙治療への補助金・助成金制度が利用できる場合がありますので、ご確認されることをおすすめします。
「やめたい気持ちはあるけど、まだ決心がつかない」という方でも、まずはお気軽にご相談ください。
喫煙は習慣ではなく、治療が必要な依存症です。当院の禁煙外来では、保険適用のプログラムと禁煙補助薬を活用しながら、医師・看護師が継続してサポートいたします。12週間という短い期間で、健康な毎日への第一歩を踏み出してみませんか。
ご不明な点はいつでもお問い合わせください。
※本ページは一般的な医療情報の提供を目的としており、個々の症状・治療については必ず医師にご相談ください。禁煙補助薬の使用については、副作用・禁忌事項がありますので、医師の指示に従ってください。
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